すみやのくらしの季節のクッキー缶
2022冬缶クッキー物語
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湧き水練りクッキー
このクッキーは、すみやのくらしのスタートから、一番初めからある定番中の定番のクッキーです。
最もシンプルなレシピで
原料は、圧作絞りの菜種油と甜菜糖と国産小麦、炭とゴマ、あと体のことを考えて炒り糠、湧き水です。
七ヶ宿は水源の町で、とてもおいしいきれいな水が流れています。その湧き水を使っている、水練りのクッキーになります。
---水練りのクッキーって珍しいですか?
珍しいんじゃないかなと思います。なんか普通の一般的なクッキーのレシピで、そういうふうなやり方をするのってあんまり存在していないような気がする、うん。
我が家を訪ねてきたお客様が、高級な茶葉を使っているわけでもないのに、うちのお茶を飲むと
「このお茶は本当に美味しい!」と言ってくださいます。
うちの水を飲んでいただくと、「この水はとっても美味しいのだけど、どこの水?」と、おどろかれる方が多い。
それを使わない手はないと考えて、試作してみると、これが意外にいける!
水練りでこんなに美味しいクッキーが焼けるということは、私にとっても予想外の驚きだったのね。
レシピがよりシンプルになっていくことで、それぞれの素材の美味しさがが立ってくる、
それぞれの顔が見えてくる、そのことを教えてくれた、とても大事なクッキーです。
mahoudama(魔法玉)-桑の葉
mahoudama(魔法玉)シリーズは、七ヶ宿のきれいな水で育ったお米の米粉を使ってます。源流米を栽培している若き農家・八島くんのお米です。
このクッキー缶のレシピを作っている途中で
丸森町の元まちづくり協力隊の阿部りんちゃんから、桑の葉のパウダーを使ってみませんかと連絡が入りました。
丸森の方々が、桑の葉を使ってお茶を作りたいと思っていて、今その商品開発をしているっていうので、連絡が入って、で、送ってもらって、ぎりぎりでレシピの中に入れることができたっていう、なんかちょっと運命の出会いの素材です。
mahoudama(魔法玉)っていう風に名前を付けたのは
これを食べることで願いが叶うような、背中をしてくれるような、そんな食べ物になってくれることを願って、イメージして作ったクッキーです。
昭和の人は記憶にあるかもしれないけど、
なんとなくイメージはね、「ふしぎのメルモ」(原作:手塚治虫)のメルモちゃんの魔法のキャンディをイメージしたんです。
みんなの願いがかなっていったらいいなという願いを込めて作ってみました。
桑の葉はとても魅力的な素材です。お抹茶とかともまた違うんだけど、ほろ苦さというか、とても魅力的でいい素材だなと思ってます。
---なんで、丸森町の桑の葉なんですか
丸森町は昔からお蚕やってて、養蚕が盛んな町だったんですね。
数年前までも、4軒くらい養蚕のお仕事されてたちょっと珍しい町だったんですけど、最近はもうやらなくなったところもあるようで。
使われなくなった桑畑をまた利用できたらということで起こってるプロジェクトだそうです。
これから、いろんな人のところに届いていく素敵な素材になるんだと思います。
成分的にも、結構にいい成分がたくさん入っているようです。
---調べてみると、
糖尿病の予防効果のほかにも、高血圧抑制、血中脂質抑制、便通改善などの効果が知られています。 とくに、栄養成分的には現代人に不足しがちな亜鉛、カルシウムなどのミネラルに富み、食物繊維が多い。
とありました。
mahoudama(魔法玉)のいちご
七ヶ宿の米粉を使ってるのは、mahoudama桑の葉と同じ。
いちごは、七ヶ宿町で「杜のいちご」さんっていうイチゴの生産者がいらっしゃって、そこのイチゴ。
生のままで分けていただいて、それをつぶして、生のままで練り込んでるイチゴのクッキーになります。
---普通いちごって春じゃないの?
年間通して作ってる生産者さんなので、七ヶ宿の場合は一年間とおしてイチゴがあるんですね。路地栽培だと季節は春だけど、ここではそういう生産者がいらっしゃるので、せっかくだったら利用させてもらおうかなと思って。
あと炭を使ってる食べ物がほとんどなので、いろんな色もあって楽しくできたらいいなと思っているところで、あの赤い色のあるイチゴさんがあったので、今回使わせてもらってクッキーの中の華やかさを演出してもらっていると思います。
---酸味が効いてるよね
ほんとそうだね。いちごは生のままで入れてるから。
---米粉という素材はどんな感じですか?
製菓用のお菓子を作ったりするような米粉っていうのは、お米の粒子を均一に、細胞を壊さないように、熱を加えないように粉にしているものが、いい粉だって言われてるそうです。
今回の七ヶ宿の米粉は、つぶが細かくなくて素朴な感じです。
この米粉は水分をすごく吸ってしまう特徴を持っています。
今回の七ヶ宿の米粉は、製菓用みたいにすごい細かく挽いてないし、熱もちょっと加わってるところもあるのかもしれなくって、ある意味凄い粗野な感じの粉です。
一般的な米粉の概念でいくと、良い米粉ではない部類に入ってしまうのかもしれないんだけど。
扱いにくいというのはあるけど、お米の香りがするというか、私としては味としてはこちらの方が何となくおいしいような気がしています。
いろいろ工夫して試行錯誤して、もっとうまく扱えるようになれば、逆に一般的ではない、野性味のあるというか、そういう味を作れる素材になるんじゃないかなという風に私は感じています。
今回も、1グラムずつとか調整して、足したり引いたりしながらの試行錯誤してます。油を一気に入れた場合と分散して入れた場合でも違ってきて、、、、。
凄く面白い特質があるってことが分かってとても興味深い素材です。
米粉っていうのは、凄いテクニックの必要な素材だなという風に感じてます。その分多分面白いのかもしれないね。
今回、米粉のお菓子を作るにあたっては、東北の数少ない米粉マイスターの宍戸由佳さんに、とてもお世話になり、勉強させていただきました。
あと、そうですね。口の中でほっと溶けていく感じとか、それもすごく魅力的な素材だなと思いますね。
炭とマヤナッツの微笑
これはマヤナッツパウダーっていうのを販売している友人がいまして、すごく魅力的な素材だから、いつかコラボしたいねっていう風な話を前からしてたのが、願いがかなったっていう感じになります。
---マヤナッツについて、ウェブより抜粋
マヤナッツは、古代マヤ文明の時代から生息している「ラモン」の木の実です。先住民の言葉では「ウフシュテ」や「モッホ」などと呼ばれています。グアテマラの熱帯雨林の中でも一番大きな樹木で、45mの高さまで成長します。
マヤ遺跡の周りにはこの木がかならず生えており、古代マヤ人も食用していたそうです。今でも地元の方からの経験談で「×年前の干ばつのとき、ラモンの木の実しか食べられない時期が5年も続いたけど大丈夫だった」なんて話を聞くことも多いとか。
「マヤナッツ」はナッツなのに低脂質で食物繊維がたっぷり。抗酸化物質など必須栄養素を多く含みたんぱく質やミネラル分、微量栄養素も含んで栄養バランスがよいスーパーフードです。
また、トリプトファン(必須アミノ酸で快眠効果がある)、マグネシウム(神経の興奮を抑える)、ナイアシン(セロトニンなどの分泌を助ける)が豊富に含まれていて精神安定要素が多く、リラックス効果が期待されます。
---引用ここまで。
---なんていうか分からないけど本当に奥行きというか、神秘的なものがあると感じるね。
すごく食べてて面白い味わいがある。
見た目が茶色くて地味だけど、なんかとてもみんなが食べたがる、人気のあるというか、
魅かれる素材ですよね。
食べてることで、スピリチュアル性が高まるとか言われたりするようなこともあるみたい。
今回初めてすみやのくらしで扱うことができました。とても嬉しいです。
キューブスノーと炭焼きの家
キューブスノーは、本当は一粒一粒、細かいつぶつぶのクッキーにしようかなと思ったんだけど、箱に詰めて運ぶ段階でぼろぼろになりそうだなっていうこともあってこんな感じになりました。
雪のイメージです。
国産の無農薬レモンを皮ごとすりおろして作ってます。
七ヶ宿の冬というと本当に雪に埋もれている景色っていうのが、
雪と氷の世界っていうのが、思い浮かぶと思うんですけど。
すみやのくらしは中でも雪のとても多いところにあるので、その景色を表せるようなものを作りたいなと思いました。
お家のクッキーは炭のマーブル模様のグラハムクッキーです。
炭焼の家だから、炭でマーブル模様。
煙突もあるしね。
レモンとか柑橘類って、皮と実の間の白い皮の部分が、一番再生能力というか、若返り力があると言われていて、その部分も使いたい、そのためには無農薬のものがいいんです。
この部分には農薬たまりやすいようです。
冬缶はこんな感じみたいなのはありますか?
---私の印象としては全体的に温まる感じが伝わっるといいなーと思ったんだけど。
ストーリーとしては、炭の湧き水クッキーでお浄め、浄化して、そしてマヤナッツクッキーで、精神的なパワーチャージをして、そして魔法玉で願いを叶えて、みんなハッピーになっていこうねって、そういう想いですね。
そういったものを、七ヶ宿のこのすみやのくらしからお届けするよっていう、そういうイメージが、私の中にはあります。
種類は色々あるけれども、それが一つのストーリーに繋がっているんです。
魔法玉なんかは特にそうだけど、、。
私は一人一人、みんなどんな人でも自分で願いを叶える力を持ってるっていうふうに、確信してるので。
自分の中に本当は眠ってて忘れかけてるとか、
自分のその願いを叶えて生きていくことができるとか、
本当は自分で全部願った通りに生きてるんだとか。
そんなことに気づくことだったり、
そういう自分の中に秘められてる力を、どうぞ思い出してねって、みんなパワフルだよって、何でもできるよっていう、そんな背中を押すようなことになればいいなという想いです。
今回の冬缶だけじゃなくて、すみやのくらしの食べ物は、
私の中で願ってるのは、
食べた人たちが新しくて懐かしい自分を取り戻していくというか、ハッピーな気持ちになって願った自分をちゃんと生きていいんだよっていうのを思い出していけるような、ハッピーな気持ちになっていけるような、それをイメージしながら作っています。