1窯分の原木が準備できたら、窯の中へ立てて詰めていきます。
原木の太い方が上になるように立て込んでいきます。
ふつうは、炭を出した後の、石がまだ赤く焼けている中へ立てるため、窯の中に入って立てるわけにはいきません。
そこで、タテマタやテコボウという道具を使います。
手前に来ると、木が窯口につかえるので、道具は使わずに投げて立て込んでいきます。
これを「投げ立て」と言います。
慣れないと、なかなか思い通りの場所へ木を立て込むことはできないです。
作業としては、炭出しも高温相手ですが、立て込みの方が、窯口のすぐ前での作業でもあるし、重量物を扱うので、ハードです。出すよりも、立て込むほうがきついです、多分。
窯の大きさにもよりますが、窯いっぱいに立て込むのに、40分くらいの作業です。
炭焼道具-タテマタとテコ棒
窯の中に木を立てる時に使う道具。
柄は木で、石の焼けた窯の中に入れて使うため、焼けてしまうので、水をかけながら使う。
テコ棒はただの棒の先がくさび状に削ってあるだけのもの。
長さは2.5m程。斜に立ってしまった木の地面と接しているところに入れて、真直ぐになおすのに使います。