白炭ができるまで⑥炭だし
徐々に窯口の方も塞いでいた粘土や石を取り除いていき、 最高潮に炭の温度が上がれば、いよいよ炭出しです。 カナエボリという道具で窯口の外に出し、 オオエボリという道具でスバイニワの窯口から離れたところま...
徐々に窯口の方も塞いでいた粘土や石を取り除いていき、 最高潮に炭の温度が上がれば、いよいよ炭出しです。 カナエボリという道具で窯口の外に出し、 オオエボリという道具でスバイニワの窯口から離れたところま...
滞りなく炭化が進んで、炭化が終わる頃合いを、煙の色、臭い、勢いなどで判断し、 塞いでいたクドを少しずつ広げていきます。 広げることで炭化が終わった窯の中に空気が入り、 炭がおきた状態になり、炭の温度を...
窯いっぱいに立て込みができたら、窯口の上3分の1ほどを石と粘土で塞ぎ、窯口で火を焚きます。 窯の中の温度を上げて、原木の熱分解を開始させるためです。 原木は300℃前後になると、分解が始まります。空気...
1窯分の原木が準備できたら、窯の中へ立てて詰めていきます。 原木の太い方が上になるように立て込んでいきます。 ふつうは、炭を出した後の、石がまだ赤く焼けている中へ立てるため、窯の中に入って立てるわけに...
運んだ原木のうち、太いものは、ある程度割ります。木は横にしたまま、まさかりで1発木口に入れ、できた割れ目にカナヤという鉄製のくさびを差し込み、それをアオ(木の根っこやこぶを利用して作る大きなハンマー)...
チェンソーなどを使って、原木のナラなどの樹木を伐倒します。倒す時は、どんな木でもある種の緊張感を必ず伴います。木のいのちに対する畏敬の念のようなものでしょうか。倒した後、幹も枝も、1.5mほどの長さに...